プリムラ

鬱蒼とした毎日と時折の思考

V6解散発表を受けて

とりあえず私の気持ちを整理したい。

 

ひどく落ち込んでいる。寂しい。けれど、悲しいとは少し違う。

 

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3/12 16:00。

 

仕事中、隣にいた恋人がスマホの画面を見ながら驚いた声を出した。

「え、V6解散すんの?」

 

急いで画面を見ると、【2021年11月1日をもって解散】と。

 

はあ、と大きなため息が出て、身体が熱くなった。動揺した。
けれど「そうかあ」と、瞬時に受け入れている自分もいる。

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仕事中だったが、すみません、と思いながら、FC動画を慌てて見に行って、飛ばし飛ばしに見た。
岡田くんが「色んな情報とか憶測が出ると思いますけど、僕らはファンの方たちに不安になってもらいたくないという気持ちで、今ここに立って説明させてもらっている」というようなことを言っていて、まずは大丈夫だと安心できた。それとともに、あんなに「アイドル業」に不服を持っていた自担が、解散発表の場を和ませ、回し、ちゃんと自分の言葉で説明したいと、積極的に発言していたことにジーンときた。私が好きになった頃は、MCで振られても「え?ああ、◯◯だね。あはは...」とそもそも話を聞いているかどうかも怪しいくらい上の空だったのに(その頃岡田は絶賛反抗期*1)。

LINEを見ると、何人かの友達から、「大丈夫?」とメッセージが来ていた。こういうとき良い友だちを持ったなと思う。V6と聞くと、私のことを一番に思い出してくれ、私のことを気にかけてくれる友達。
Twitterもみて、とりあえずつぶやいた。反応をくれた友達、フォロワーの存在でも少し気が楽になった。

その日はたまたま、少し飲む予定と、友達と電話する予定が入っていたので、とりあえず忘れて、楽しく過ごした。


しかし家に帰ってから。
寝れない。

FC動画をとりあえずしっかり見た。

また岡田くんが「ファンの子たちが悲しむことだけが俺たちの心配」と言ってくれていて、救われた。ここぞというときにちゃんと言ってくれる自担である。良い人を好きになったな。


良い人を好きになったな。
良いグループを好きになったな。


何回思わせてくれただろう。

V6を好きでいる自分が誇りだった。何度も励まされた。

もっと言えば、私はいま某大学の博士課程で惑星科学の研究をしているが、そのきっかけもV6だった。2003年にカミセン*2が主演した映画『COSMIC RESCUE*3』を見た中学3年生当時の私は、厨二病を余すことなく発揮し、「宇宙ステーションってかっこよくね?」と思い、そちらの分野を志した。まだ夢半ばだが、将来は惑星探査に関わりたいと思っている。

要は、私の人生のモチベーションがV6だった。

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正直、あまりまだ頭が回っていない。

昨日は涙も出ず、意外と平気なのかも?大人なのかも?自分、と思っていたのだが、今日一日過ごしてみて、全然元気でないと自覚してしまった。
人の話に積極的に入っていこうと思えない、話しかけられてもなんとなくぼーっとしてしまう。
すべてがどうでもいい。
時間が一秒、また一秒と過ぎるのは、いつもなら容易いことのはずなのに、なぜか力がいる。
重い時間の波に溺れないように、ひたすら泳いでいるような感覚。
どよん、と淀んでいる。

このままでは良くない、私の人生的にも彼らのためにも。
そう思って言語化を始めた。

いまはまだ前を向ききれてはいない。けれど、6人と同じように前を向いていきたいと思っている。
書きながらやっと涙が出てきた。

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好きになったきっかけ、15年以上になるファン生活。
いろいろ思い出したいこと、考えたいことがある。

けれどとりあえず今は、彼らの決断を咀嚼したい。
私は、というかきっとすべてのV6ファンが、その決断を尊重したいと考えている。

私はいまアラサーに足を踏み入れた20代で、私みたいな小童でも、今後の自分の人生について考える時間が如実に増えた。自分はなにをしたいのか?何が自分にとって合っているのか?どういう生き方をしたいのか?最後どうなって死にたいのか?

だから、と言ってはなんだが、6人が、40代になって、25周年を迎えるにあたって、今後のV6との向き合い方・自分の男としての人生を考えた、というのは至極真っ当で健全なことだと思う。40代になって、やっと遅めのその機会が巡ってきたと言ってもいいと思う。

V6は、殆どのメンバーが、家族や親戚などに履歴書を送られ入所のパターンだ*4。もともとアイドルになりたかったわけでもないのに、10代半ばで入所し、それぞれのカリスマ性でスターダムを駆け上がり26年アイドルとして活躍してくれた。
25年勤続を達成するまで、アイドルでいてくれた。たぶん、ファンのために。
それだけでいまは、十分なんじゃないかと思っている。

だから、解散と聞いて、「そうかあ」と彼らの決断を受け入れられた。
彼らが6人で決めたことなら、私は従うし、最後の最後まで一緒の景色を見たいと思う。

いつもそばにいてくれてありがとう。
ファンのことを一番に考えてくれてありがとう。
ひとりも欠けず、壊れず、愛させてくれてありがとう。
ありがとう。ありがとう。ありがとう。言葉で感謝してもし尽くせない。

RIDE ON TIMEも25周年ライブも、解散すると決まっていたと知ってから見ると、また全然見え方をするね。
いつも私達のことを考えてくれていたけど、今回は、「こう見せたい」「V6を残したい」という気持ちの比重がとても大きかった。私達に伝えたい『V6』。伝わっているよ。


まだ終わりではないから、
11/1へ向けて『V6』を最高のフィナーレで飾りましょう。
きっとたくさんプレゼントを用意してくれていると思うから。
受け取る準備をして待っておくね。
私達からもたくさんプレゼントを用意します。

大好き、そしてこれからも。
6人はいつまでも、私のヒーロー。

 

*1:岡田准一は2005頃から、アイドルをやめたくてたまらない時期に入っていて、それは強弱あるものの、2015年まで続いたのだった

*2:Coming Century。V6のなかで年下組の、森田・三宅・岡田のユニット

*3:宇宙船で働くカミセンが、銀河レベルの悪事を暴くSFミステリー。おもろいよ

*4:井ノ原くんだけは、自分で芸能を志した